歌劇『イーゴリ公』のCDなど音源と、VHS、LD、DVDなど映像ソフトを集めてみました。
種類別、録音年、発売日順に上から並べてあります。
「ポーロヴェツ(だったん)人の踊り」を単独で収録しているソフトは多数あるので省略してあります。
メリク‐パシャエフ指揮 ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (MVT 021-023) 3枚組 輸入盤 |
1941年録音(モノラル) 第3幕省略の初演版 |
おそらく最古の全曲盤。 メリク‐パシャエフの2種の全曲盤は複数の会社から発売されています。 全く個人的な感想として読んでいただきたいのですが、 51年録音のメリク‐パシャエフの演奏やマタチッチの演奏でモノラルを聴きなれてしまったためか、大変楽しく聴いてしまいました。 モノラル録音や録音技術の古さが苦にならない方にお勧めします。 リーフレットには、バトゥーリン、パノーヴァ、ミハイロフ、オブホヴァがそれぞれの役の扮装をしたポートレートと、 おそらく「ポーロヴェツ人の踊り」の場面の写真が掲載されています。 |
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casts イーゴリ公/ バトゥーリン ヤロスラーヴナ/ パノーヴァ ヴラヂーミル/ コズロフスキイ ガーリチのヴラヂーミル/ ピロゴフ コンチャーク/ ミハイロフ コンチャコーヴナ/ オブホヴァ |
メリク‐パシャエフ指揮 ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (OPD-1359) 3枚組 輸入盤 |
1951年録音(モノラル) 第3幕省略の初演版 |
録音技術、音響環境を考慮に入れても古さはが否めませんが、
「だったん人の娘たちの踊り」などはドキっとするほど神秘的でエキゾチックな演奏です。 初めての一組としてはお勧めしませんが、 コレクションアイテムとしてどうぞ。 51年制作の映画のDVD『ボリショイ黄金期の芸術家たち』にピロゴフ出演のイーゴリ公のアリアが収録されています。 左の画像はオペラ・ドーロ盤 |
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![]() (8.111071-73) 3枚組 輸入盤 |
2005年に発売されたナクソス盤 メリク‐パシャエフの1951年全曲盤も数種発売されていますが、 入手のしやすさ、値段の手頃さ、更におまけつき、ということで、こちらが最もお買い得かも知れません。 |
casts イーゴリ公/ アンドレイ・イヴァノフ ヤロスラーヴナ/ スモレンスカヤ ヴラヂーミル/ レメショフ ガーリチのヴラヂーミル/ ピロゴフ コンチャーク/ レイゼン コンチャコーヴナ/ ボリセンコ |
ダノン指揮 ベオグラード国立歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (DECCA 482 6935) 3枚組 輸入盤 |
1955年録音 全4幕、序曲・プロローグ付 第3幕付の初演版 |
第3幕が省略されていない全曲盤、
しかもステレオ録音のLPレコードとして記念すべき貴重な1組がようやくCD化されました。 国内盤のLPレコードとしても発売されていました。 旧ユーゴやブルガリアといった南スラヴ特有の、どこかのどかでおおらかな歌唱です。 ジャケットもLPレコードのデザインを利用しています。 リーフレットは英語解説のみでリブレットはついていません。(2018/06/19) |
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casts イーゴリ公/ ポポヴィチ ヤロスラーヴナ/ ヘイバロヴァ ヴラヂーミル/ ジュネチ ガーリチのヴラヂーミル/ ツヴェイチ コンチャーク/ ツヴェイチ(二役) コンチャコーヴナ/ ブガリノヴィチ |
スヴェトラーノフ指揮 ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (AQVR378-2) 2枚組 輸入盤 |
1958年録音 第3幕省略の初演版/ ライヴ録音。 |
古い録音ですがライヴ盤です。 タイトルロールのアレクセイ・イヴァノフは高めの声質で、他の音源に馴染んでいると異色の印象を感じます。 「だったん人の踊り」では合唱が数小節フライングしており、舞台でアクシデントがあったのでしょうか。 ジャケットは『ボリショイ黄金期の芸術家たち』の1場面から。 リーフレットには配役に扮した歌手やダンサーの写真も載っています。(2014/07/20) |
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casts イーゴリ公/ アレクセイ・イヴァノフ ヤロスラーヴナ/ ポクロフスカヤ ヴラヂーミル/ オルレーニン ガーリチのヴラヂーミル/ シチェゴリコフ コンチャーク/ クリフチェニャ コンチャコーヴナ/ ボリセンコ |
ダノン指揮 シカゴ・リリック・オペラ管弦楽団、合唱団 |
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![]() (CACD 5.01888 F) 2枚組 輸入盤 |
1962年録音 第3幕省略の初演版/ ライヴ録音。 |
古い録音ですがライヴ盤です。 タイトルロールのイーゴリ・ゴーリンはかなり自由に崩して歌うタイプです。 傷んだ音源の問題か、「だったん人の踊り」は途中にカット部分があります。 歌手に歌詞の出だしを口頭で伝えるプロンプターの声が入ってしまい、ストレスを感じるかもしれません。 ライヴ盤特有の熱気と、抒情性が特異的な全曲盤。 CDではわかりませんが、ヌレエフが踊った舞台でもあるとのことです。(2020/11/22) |
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casts イーゴリ公/ イーゴリ・ゴーリン ヤロスラーヴナ/ コンスエロ・ルビオ ヴラヂーミル/ ダヴィッド・ポレーリ ガーリチのヴラヂーミル/ クリストフ コンチャーク/ クリストフ(二役) コンチャコーヴナ/ キャロル・スミス |
ラ・ローザ・パローディ指揮 ローマRAI管弦楽団、合唱団 |
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![]() (OM24158) 2枚組 輸入盤 |
1964年録音(モノラル) 第3幕省略の初演版/ 歌詞イタリア語。 |
メリク‐パシャエフやマタチッチの3幕省略盤がそれでも3枚組であるのに対し、
このラ・ローザ・パローディや下のセムコフ指揮の3幕省略盤は2枚組、
どちらも省略と短縮がある上、ラ・ローザ・パローディ盤は展開も速い。 ボリショイ劇場の演奏が、ボロディンの骨太でワイルドな魅力を引き出すのに長けているのに対し、 ラ・ローザ・パローディが指揮するローマRAI管弦楽団の演奏は、ボロディンの抒情的な旋律の美しさを巧みに表現しています。 省略に関しては、第3幕がまるまる削られている他にも、 他の幕でも部分的にシーンがカットされたり、切り詰めて短くされている部分もあります。 「だったん人の踊り」の中のコンチャークのパートも省略。 |
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casts イーゴリ公/ タッデイ ヤロスラーヴナ/ カルムス ヴラヂーミル/ インファンティーノ ガーリチのヴラヂーミル/ クリストフ コンチャーク/ クリストフ(二役) コンチャコーヴナ/ ドミンゲス |
ホルヴァート指揮 NHK交響楽団、スラブ歌劇(ザクレブ国立劇場合唱合唱団 |
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![]() (ALT351/2) 2枚組 国内盤 |
1965年録音(モノラル) 第3幕省略の初演版 ライヴ録音 |
スラブ歌劇による『イーゴリ公』日本初演のライヴ盤。 序曲、第3幕の省略の他、他の幕でも部分的にシーンがカットされたり、切り詰めて短くされている部分も。 「だったん人の踊り」の中のコンチャークのパートも省略されています。 優れた音響処理で、名歌手達の感情豊かな歌唱、NHK交響楽団の好演を楽しめます。 |
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casts イーゴリ公/ ネラリッチ ヤロスラーヴナ/ ヴィーナー ヴラヂーミル/ チャンガロヴィチ ガーリチのヴラヂーミル/ コンチャーク/ チャンガロヴィチ コンチャコーヴナ/ ポスピシュ |
セムコフ指揮 ソフィア国立歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (5 66814 2) 2枚組 輸入盤 |
1966年録音 第3幕省略の初演版 露-英対訳リーフレット付 |
録音環境のためかエコーがガンガン効いていて、ノイズも多いものの「だったん人の踊り」や4幕の「農民の合唱」などかなり個性的。 リーフレットには録音現場の写真も載っていて楽しめます。 省略に関しては、第3幕がまるまる削られている他にも、 他の幕でも部分的にシーンがカットされたり、ヤロスラーヴナの嘆きなど、切り詰めて短くされている部分もあります。 「だったん人の踊り」の中のコンチャークのパートも省略。 |
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casts イーゴリ公/ ヘケルリイスキイ ヤロスラーヴナ/ ヴィーナー ヴラヂーミル/ トドロフ ガーリチのヴラヂーミル/ クリストフ コンチャーク/ クリストフ(二役) コンチャコーヴナ/ ペンコヴァ |
マタチッチ指揮 ウィーン歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (GL 100.615) 3枚組 輸入盤 |
1969年録音(モノラル) 全4幕、序曲・プロローグ付 第3幕付の初演版/ 歌詞ドイツ語/ ライヴ録音。 |
モノラルながら、ライヴの臨場感が伝わってくる1組。 序曲がプロローグと第一幕の間に入っていたり、 大団円に、イーゴリのアリアとプロローグの合唱を再現するなど独特の演出がなされています。 1曲終わるごとに拍手、バレエの地響き―物音から察するにフォーキン版か?(笑)―、たたみかけるような演奏が迫力あります。 様々な意味で、珍盤にして名盤。 ボーナストラックとして、イタリア語版の『イーゴリ公』の抜粋(ラ・ローザ・パローディ指揮、ローマRAI管弦楽団)が収録されています。 |
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casts イーゴリ公/ ヴェヒター ヤロスラーヴナ/ ツァデック ヴラヂーミル/ ザンピエーリ ガーリチのヴラヂーミル/ ホッター コンチャーク/ フリック コンチャコーヴナ/ マラニウク |
エルムレル指揮 ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (MEL CD 10 00413) 3枚組 輸入盤 |
1969年録音 全4幕、序曲・プロローグ付 第3幕付の初演版。 |
いかにもソ連時代のボリショイらしい、迫力ある熱い演奏の全曲盤。 しかし、その熱さがクセになります。 「だったん人の踊り」中の2度目の「風の翼に乗って飛んでゆけ」でテノールパートの歌詞がはっきり聞き取れるのはこれだけでしょう。 流石に古い録音なので、音響的に不安定なところがあります。 個人的には最も気に入っている全曲盤です。 |
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casts イーゴリ公/ ペトロフ ヤロスラーヴナ/ トゥガーリノヴァ ヴラヂーミル/ アトラントフ ガーリチのヴラヂーミル/ エイゼン コンチャーク/ ヴェデルニコフ コンチャコーヴナ/ オブラスツォヴァ |
チャカロフ指揮 ソフィア祝祭管弦楽団、ソフィア国立歌劇場合唱団 |
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![]() (CSCR 8292-4) 3枚組 国内盤(廃盤) |
1987年録音 全4幕、序曲・プロローグ付 第3幕付の初演版。 露-和対訳リーフレット付 |
省略のない全曲初演版としてオーソドックスかつライブラリー的な価値の高い1組。 他の全曲盤がそれぞれ個性的なので、比較してしまうと平凡ですが、 音質、演奏ともに安定しており、安心して聴ける1組です。 ハイティンク盤でもガーリチのヴラヂーミルを歌っているギュゼレフはセムコフ盤のヴィーナーとともにスラヴ歌劇来日組。 コンチャークを歌っているギャウロフはロシアの歌曲を多数録音しています。 |
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casts イーゴリ公/ マルティノヴィチ ヤロスラーヴナ/ エヴシュタティエヴァ ヴラヂーミル/ カルドフ ガーリチのヴラヂーミル/ ギュゼレフ コンチャーク/ ギャウロフ コンチャコーヴナ/ ミルチェヴァ |
ゲルギエフ指揮 サンクト・ペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (PHCP 5327-9) 3枚組 国内盤 |
1993年録音 全4幕、序曲・プロローグ付 ファリークの校訂によるマリインスキイ劇場新版 序曲、プロローグ、第1幕(初演版の第2幕)、第2幕(初演版の第1幕)、第3幕、第4幕 露-和対訳リーフレット付 |
この版は、95年のボリショイ来日公演が物語性を極めようとしたのに対し、
ボロディンのオリジナルに迫ろうとする試みが見られます。 初演版を聴き慣れていると、プロローグ最後と第4幕最後で繰り返される民衆の合唱のラストに違和感を感じます。 このエピローグでは、「スヴャトスラーフの御子、イーゴリ公にほまれあれ…」と、 歌詞もオリジナルになっています(実際に歌われている歌詞と日本語盤のリーフレットと違います)。 |
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casts イーゴリ公/ キート ヤロスラーヴナ/ ゴルチャコヴァ ヴラヂーミル/ グリゴリヤン ガーリチのヴラヂーミル/ オグノヴェンコ コンチャーク/ ミニェルキエフ コンチャコーヴナ/ ボロディナ |
クチャル指揮 ウクライナ国立放送交響楽団、キエフ室内合唱団 |
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![]() (8.557456) 1枚 輸入盤 収録曲 序曲/ガーリチのヴラヂーミルのレチタチーヴォとアリア(第1幕より)/ ポーロヴェツ人の娘達の踊り/コンチャコーヴナのカヴァティーナ/ ヴラヂーミルのカヴァティーナ/イーゴリ公のアリア/ ポーロヴェツ人の踊りと合唱(第2幕より)/ ポーロヴェツ人の行進(第3幕より)/ 中央アジアの草原にて(併録) |
2003年録音 全曲初演版のハイライト 露-英語対訳付き |
久々の歌劇『イーゴリ公』の抜粋盤 「序曲」、「ポーロヴェツの娘達の踊り」、「ポーロヴェツ人の踊りと合唱」、「ポーロヴェツ人の行進」、といった管弦楽曲の代表的ナンバーと、 主要人物の歌曲が収録されたいいとこどりの1枚。 管弦楽曲としての『イーゴリ公』をご存知の皆さんに、歌劇としての『イーゴリ公』入門として、映画版DVDと合わせてお勧めします。 全幕物として録音したものの抜粋ではなく、演奏会用、または収録用としての演奏なので、「ポーロヴェツ人の行進」中の合唱や、 「ポーロヴェツ人の踊りと合唱」中のコンチャークのパートは省略されています。 |
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casts イーゴリ公/ コヴァル ヴラヂーミル/ ポポフ ガーリチのヴラヂーミル/ シュトンダ コンチャコーヴナ/ シュヴァチカ |
ダノン指揮 ベオグラード国立歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (8.557456) LPデータ ロンドン (SLX5-3) 5枚 国内盤・対訳解説書付 |
1955年録音 全4幕、序曲・プロローグ付 第3幕付の初演版 |
ナクソス・ミュージック・ライブラリー(定額制音楽配信)で
『イーゴリ公』の全曲盤が配信されています。 こちらは『イーゴリ公』の3幕が省略されていない全曲盤のLPレコードとして、どうやら最古のステレオ録音のようです。 かつて国内盤も発売されていました。 2018年に念願のCDが発売されました。 (2018/06/19) |
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casts イーゴリ公/ ポポヴィチ ヤロスラーヴナ/ ヘイバロヴァ ヴラヂーミル/ ジュネチ ガーリチのヴラヂーミル/ ツヴェイチ コンチャーク/ ツヴェイチ(二役) コンチャコーヴナ/ ブガリノヴィチ |
ハイティンク指揮 コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラハウス管弦楽団、合唱団 |
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![]() (POLL 9031-2) 2枚組 国内盤(廃盤) VHSが入手可能 |
1990年2月上演のライヴ映像 全4幕、序曲・プロローグ付 初演版、セルバン演出 |
4幕の「農民の合唱」で、古今の衣装を身に付けた負傷兵が登場するなど、前衛的な演出がなされています。 バレエはフォーキン版の振付でスティーヴン・ジェフリーズが踊っています。 ガーリチのヴラヂーミルの狼藉シーンでは女優さんが全裸で登場するのも英国らしい。 NHK衛星放送、シアターTV(スカイパーフェクトTV)で放送されたことがあります。 |
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casts イーゴリ公/ レイフェルクス ヤロスラーヴナ/ トモワ-シントウ ヴラヂーミル/ ステブリャンコ ガーリチのヴラヂーミル/ ギュゼレフ コンチャーク/ ブルチュラゼ コンチャコーヴナ/ ザレンバ |
エルムレル指揮 ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() 1枚 輸入盤 リージョンコードはフリー、映像方式はPAL。 ご使用の機種によっては再生されない可能性があります。 |
1981年にクレムリン宮殿のコンサートホールで上演されたライヴ映像 全4幕、序曲・プロローグ付 第3幕省略の初演版 |
待望のボリショイ劇場による初演版DVDです。 マザー・テープの状態が良くないのか、画像の乱れが少々あります。 下のゲルギエフ盤と同等の画質、音質を期待するとがっかりすることになります。 省略に関しては、第3幕がまるまる削られている他にも、 他の幕でも部分的にシーンがカットされたり、ヤロスラーヴナの嘆きなど、切り詰めて短くされている部分もあります。 ライブ映像のため、演奏と歌唱の他、歌手の演技、舞台美術、衣装、バレエ等々、ドラマとしての見応えもあります。 バレエはゴレイゾフスキイの振付。 初演版、オーソドックスな解釈と演出、といった意味でも、貴重な正統派の映像です。 ネステレンコがコンチャークではなく、イーゴリ公を歌っている点でも貴重。(2006/02/11) |
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![]() (VAI DVD 4513) 1枚 輸入盤 リージョンコードはフリー(0)、映像方式はNTSC。 |
上と同じ上演ですが、2010年に発売されたVAI盤はチャプターが付いていて鑑賞しやすくなっています。 現在はこちらの方が入手しやすいかと思われます。(2014/08/27) |
casts イーゴリ公/ ネステレンコ ヤロスラーヴナ/ クロフスカヤ ヴラヂーミル/ シシェルバコフ ガーリチのヴラヂーミル/ ヴェデルニコフ コンチャーク/ モロゾフ コンチャコーヴナ/ シニャフスカヤ |
ゲルギエフ指揮 サンクト・ペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (UCBP1048) 2枚組 国内盤・日本語字幕つき PHILIPS (B0001093-09) 2枚組 輸入盤 リージョンコードはフリー |
1997年8月上演のライヴ映像DVD ファリークの校訂によるマリインスキイ劇場新版 序曲、プロローグ、第1幕(初演版の第2幕)、第2幕(初演版の第1幕)、 第3幕、第4幕 |
バレエの振り付けはフォーキン版です。 「だったん人の娘たちの踊り」、「だったん人の踊り」の一部をはじめ、ゲルギエフの全曲盤CDとくらべると、 いくつかの場面が短縮、または省略された簡略版ではありますが、CDの歌詞やト書きからはわからない演技や演出が楽しめます。 特に初演版では、イーゴリ公の帰還をプチーヴリの人々が歓迎して大団円となりますが、 この新版では、イーゴリの再度の出陣を暗示して終わります。 また、感想というには脱線しすぎですが、このライヴ映像を観て、この歌劇は舞台より映画に向いているように思えました。 大道具と合唱団で狭くなった舞台上でダンサーもひしめきあい、合唱団もダンサーも窒息しそう。 NHK衛星放送、クラシカ・ジャパン、シアターTVでも何度か放送されています。 2007年8月22日に待望の日本語字幕つきの国内盤が発売されました。 (輸入盤には、日本語字幕はありません。) |
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casts イーゴリ公/ プチーリン ヤロスラーヴナ/ ゴルチャコヴァ ヴラヂーミル/ アキモフ ガーリチのヴラヂーミル/ アレクサシュキン コンチャーク/ ヴァネエフ コンチャコーヴナ/ ボロディナ |
ノセダ指揮 メトロポリタン歌劇場、合唱団 |
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![]() (00440 073 51468) 2枚組 輸入盤 リージョンフリー |
2014年3月上演のライヴ映像 全3幕、プロローグ付 チェルニャーコフ演出 |
METライブビューイングの2013−14シーズンで話題をさらった新演出版がソフト化されました。 楽譜はファリーク校訂の版に、ボロディンの他の楽曲を利用しています。 バレエはガリリの振付で、視覚を意識した演出で映像が多用されています。 残念ながら日本語字幕はありません。 ブルーレイディスクも出ています。 日本語字幕版はWOWWOWライブで何度か放送されました。(2014/10/05) |
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casts イーゴリ公/ イリダール・アブドラザーコフ ヤロスラーヴナ/ ディーカ ヴラヂーミル/ セミシュクール ガーリチのヴラヂーミル/ ミハイール・ペトレンコ コンチャーク/ コツァーン コンチャコーヴナ/ ラチヴェリシヴィリ |
ノセダ指揮 メトロポリタン歌劇場、合唱団 |
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![]() (00440 073 5149) 1枚組 輸入盤 リージョンフリー |
2014年3月上演のライヴ映像 全3幕、プロローグ付 チェルニャーコフ演出 |
METライブビューイングの2013−14シーズンで話題をさらった新演出版がソフト化されました。 楽譜はファリーク校訂の版に、ボロディンの他の楽曲を利用しています。 バレエはガリリの振付で、視覚を意識した演出で映像が多用されています。 残念ながら日本語字幕はありません。 DVD2枚組も出ています。 日本語字幕版はWOWWOWライブで何度か放送されました。(2014/10/05) |
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casts イーゴリ公/ イリダール・アブドラザーコフ ヤロスラーヴナ/ ディーカ ヴラヂーミル/ セミシュクール ガーリチのヴラヂーミル/ ミハイール・ペトレンコ コンチャーク/ コツァーン コンチャコーヴナ/ ラチヴェリシヴィリ |
プロヴァトロフ指揮 国立キーロフ歌劇場管弦楽団、合唱団 |
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![]() (DLVC-1118) (DLVC-8059・廉価盤) 1枚・DVD 国内盤 |
1969年製作(モノラル) オペラの物語を映画化したもの |
歌劇『イーゴリ公』の物語に一貫性を持たせ、曲を並べ替え再構成したもので、俳優が演技し、
歌手が吹き替えをしています(下記は歌手のキャストです)。 中世文学『イーゴリ遠征物語』の校訂をてがけた学者リハチョフが時代考証をしています。 バレエの振り付けはフォーキン版。 たいまつを手にして踊られる「だったん人の踊り」は圧巻です。 古い映画なので、画質・音質(モノラル)共に良くはありませんが、歌劇『イーゴリ公』の入門には手頃です。 また、物語の最後にイーゴリの再出陣があったり、 そこに持ってきたプロローグ最後の合唱の編曲などゲルギエフ指揮のマリインスキイ新版に通じるものがあります。 (キーロフ・マリインスキイ劇場の伝統的な『イーゴリ公』の解釈なのかも知れません) 2007年8月22日に廉価盤発売。 |
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![]() (1286) VHS 輸入盤 |
DVD VHSは輸入版が入手可能です。 |
casts イーゴリ公/ キニャエフ ヤロスラーヴナ/ ミラシュキナ ヴラヂーミル/ ノレイカ ガーリチのヴラヂーミル/ マルィシェフ コンチャーク/ ネステレンコ コンチャコーヴナ/ ヴォガチョヴァ |
歌劇『イーゴリ公』の全曲盤は他の有名な歌劇作品に較べると、
比較にならないほど種類が少ないと思っていましたが、CDになっているものだけでも10種類を越えます。
ここでご紹介したソフトの多くが輸入盤ですが、大き目のCDショップの店頭や、通販サイトで購入できました。
廃盤になった国内版でも輸入盤で再販されたり、現在でも入手できるものもありますので、ご参考にどうぞ。
(通販サイトをご利用の際は、輸入盤は特にお値段、在庫に各社の違いが出ますので、複数のサイトを比較検討されることをお勧めします。)
1991年にソ連がロシアに変わり、レニングラート・キーロフ歌劇場として知られてきた歌劇場も、
本来のサンクト・ペテルブルク・マリインスキイ歌劇場に名称が戻りました。
日本ではまだまだキーロフ歌劇場の名で親しまれていますし、
キーロフの名で発売されている現マリインスキイ歌劇場のソフトは、ここではキーロフの名のままでご紹介することにしました。
ロシア語は日本語では使わない音がたくさんある言葉です。
正確にロシア語を日本語のカナで表現することはできませんが、なるべくロシア語に近い表記を試みてみました。
また、ボロディン、ボロヂーン、ボロジン(ロシア語により近い表記ではバラヂーン)、
ロシア、ロシヤ(同様にラシーヤ)など、慣用されている表記や揺れのある表記も、
検索のしやすさを考えて適宜併用しています。統一感に欠ける点はご了承ください。
このサイトでは、ボロディンの作詞による歌劇『イーゴリ公』の歌詞(ロシア語)の一部、
及び、『イーゴリ公』のソフトのジャケット類と関連する書籍の表紙の画像、
そしてビリービンによる『イーゴリ公』関連のイラストレーションの画像を掲載しています。
以上のロシア語歌詞、画像の掲載に何らかの著作権上の問題がありましたら、ただちに掲載を取りやめます。
また、掲載している『イーゴリ公』の日本語訳は管理人Vindobonaによるものです。(2006/03/15)